母は数年前に二度の大腿骨骨折で手術、入院をしました。
先日は義父が10日ほど入院。
高齢者は急に状態が悪くなったり転倒で骨折したりで、準備もないままある日突然入院ということがよくあります。
母の大腿骨骨折・入院|高齢者に多い大腿骨骨折・室内での転倒に注意!
80代。2度の大腿骨骨折でも手術・リハビリで歩けるように!母の入院のときに知ったのが「アメニティセット」です。
入院中に必要なものがほぼ網羅されています。
セットはいくつかのパターンがあり、必要に応じて選べるようになっています。
アメニティセットを使わず、本人や家族が用意したものを持ち込むことも可能ですが、最近では感染予防のために病衣とタオルは病院でリースしているものを勧められることもあります。
使えば当然費用がかかる「アメニティセット」ですが、便利な点も多々あります。
アメニティセット利用のメリットとデメリットについて、親たちの入院を通して気づいたことや感じたことを書いていきます。
目次
・
入院用アメニティセットとは ・
アメニティセットに入っているものの例 ・
アメニティセットを利用するメリット ・
アメニティセットを利用するデメリット ・
まとめ入院用アメニティセットとは

入院が必要になると、病院から入院について書かれた「入院案内」が手渡されます。
その中に書かれているのは、入院手続きから入院生活に関する細々とした事柄。
洗面用具やパジャマなど、必要な日用品についても書かれています。
アメニティセットは病衣やおむつ、タオル類のほか、歯ブラシやコップ、箸セットなど入院に必要なものがセットされたものです。
病院が提供しているのではなく、病院が提携している業者が提供しています。
セット内容や料金は業者によって異なります。
病衣及びタオル類は、衛生管理と感染予防のため、病院でリースにて用意している物のご使用をお勧めいたします。
と入院案内に書いてあったのは、母が最初の大腿骨骨折で手術、入院した病院です。
「お勧め」とはあっても強制はされません。
あくまでも選ぶのは患者さん本人と家族です。
▲目次に戻るアメニティセットに入っているものの例
母が入院した病院の例
- パジャマ・寝巻
- タオル類
- 洗面用具
- くし
- 吸い飲み
- ティッシュペーパー
- 靴下
- おむつ(おむつなしのタイプもあり)
- 入歯入れ
- ポリデント
費用については、手術を受ける場合、または紙おむつを終日使用する場合は1日1,500円前後、紙おむつを使用しない場合は1日700円前後だったと記憶しています。
ティッシュペーパーやおむつなどの消耗品は1日の使用制限なく利用でき、病衣やタオル類も1日の使用制限枚数はなく、汚れたり着替えたかったりするときにはどれだけ使っても1日あたりの料金は変わりません。
義父が入院した病院の例
- ティッシュペーパー
- コップ(ふた付き)
- 歯ブラシ(キャップ付き)
- 歯磨き粉
- 洗口液
- ヘアブラシ
- リンスインシャンプー
- ボディーソープ
- お箸・スプーン・フォークセット
- 入れ歯ケース・洗浄剤
- 口腔ケアスポンジ
- 食事用エプロン
おむつ、リハパンに関しては、家族が購入して持ち込むか業務用のものを看護師に管理を任せるか(入院費とともに請求される)の同意書があり、病院のものは割高だと看護主任から説明されました。
我が家の場合はリハパンを
Amazonの「定期おトク便」で割安に定期的に購入しているため、持ち込むことに。
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費用についてはおむつ分が含まれていないので、母が入院した病院よりも安価です。
病衣、バスタオル、フェイスタオルにアメニティセットが付いて1日470円、病衣にアメニティセットが付いて1日330円、バスタオル、フェイスタオルにアメニティセットが付いて350円。
義父が入院した病院でもティッシュペーパーなどの消耗品や病衣、タオル類の1日の使用制限はありません。
ただしおむつは別料金なので、家族が持ち込まずに業務用のものを使用した場合1は枚単位、1袋単位で請求があります。
▲目次に戻るアメニティセットを利用するメリット
- 下着以外洗濯が必要ない
- 消耗品(ティッシュなど)の補充がいらない
- 1日の使用枚数、使用量の制限がないため、追加の料金が発生しない
- 退院後に使わないものを入院のためだけに購入する必要がない
大きなメリットは以上の4つがあると感じました。
母の大腿骨骨折での手術を伴う入院の場合、実家から病院まで距離があったためおむつなどかさばるものを持って行くのは大変でしたし、主たる介護者の父は高齢で毎日1人で病院へ行くことは難しい状況でした。
ほかの家族もそれぞれ毎日母の元へ行くのは不可能。
そんな状況では、病院のアメニティセットがあってどれだけ助かったことか。
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お見舞いや顔見せは必要ですが、仕事などの都合で行けない場合でも汚れ物が溜まるということを気にしないで済むことは、精神的な負担を減らしてくれます。
またティッシュペーパーなどの消耗品は、1日の使用制限量なく利用できるのも助かりました。
義父の入院翌日に私が風邪でダウンしてしまい病院へ行けなかったことを考えると、洗濯物を気にしないで済むのは大きなメリットです。
夫が毎日行ってくれていましたが、仕事帰りに着替えを持っていくのは荷物になるためアメニティの利用を申し込んでおいて助かりました。
持参するならパジャマは前開きという指定がありましたが、義父は指先にしびれがありボタンはうまく扱えないため、自宅で使っているパジャマはかぶりのものばかり。
新たに購入しないで済むのもレンタルのメリットです。
退院後に使いにくいもの、使わないものは、あまり買いたくないのが本音です。
消耗品類は退院時に持ち帰ることもできます。
母の入院のときは、退院時に看護師さんが準備していてくれました。
義父のときは「必要なものはお持ち帰りください」と。
コップや箸セットなどは次の入院に使うことも可能です(次がないことを願いますが)。
▲目次に戻るアメニティセットを利用するデメリット

- 費用がかかる
- 必要ないものがセットになっていることもある
- 使用量に制限がないとはいえ、タイミングよく補充されていないこともある
費用がかかることに関しては、入院が長引けばなおさらです。
この点に関しては、家族がどれだけサポートできるかとの兼ね合いになるでしょう。
洗濯や病院へ通うことが負担にならない場合はアメニティセットを利用せず、費用負担を減らす方がいいと思います。
でも仕事や介護者の体調の問題があったり、ダブルもしくはトリプルケアでほかにも介護する必要がある家族がいたり、小さな子どもがいる子育て中であったり・・・と家庭事情は様々です。
そんなときには費用がかかることと、手間を省くことの兼ね合いで選択する必要があるでしょう。
必要ないものがセットになっていることもあるという点に関しては、それを防ぐためにアメニティセットが数種類用意されていて、必要性を考えて選ぶことができるようになっていることが多いです。
それでも要らないものもあります。
例えば使い捨てエプロンやヘアブラシはまったく必要ありませんでした。
が、セットになっている以上、費用に含まれています。
使用量に制限がなく病衣やタオル類を何枚でも使えるということはメリットでもありますが、病状によっては本人が必要なときに申告できず、スタッフが気づいたときや家族が気づいたときにしか交換してもらえないこともあります。
その点ではデメリットにもなりえます。
義父の入院時には、病衣、タオル、バスタオルは常に2枚ずつ棚に用意してあったので足りていましたが、家族が病室に訪れたときに看護師さんに声をかけて補充してもらう必要が生じることもあると感じました。
▲目次に戻るまとめ
母の入院、義父の入院ともに便利に利用できたアメニティセット。
これは病院からの提供ではなく、業者が扱っているものです。
そのため請求は入院費とは別に後日請求書が送られてきます。

入院用アメニティセットは費用はかかるというデメリットがあるものの、状況によってはその費用に代えられないメリットがあると度々の入院で感じます。
高齢者の入院は予期できないことも多いです。
老老介護の場合はもちろん、子どもが介護をしていても介護者はそれなりの年齢になっています。
年齢なりの持病があったり疲れやすかったり。
子育て世代が介護している場合もあります。
そんな状況に合わせて便利なものを使う。
それによって入院中の家族がいても生活に大きな変化がない、介護・看病に専念できるというメリットもあると思います。
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