その後グループホームに入居し、1年余りが経ったところです。
そんな義父が先日入院しました。
在宅介護の間に二度の入院。
そしてグループホームに入居後は、今回で二度目の入院です。
入院時には様々な書類に記入しなければなりませんが、その中のひとつに「退院後はどこで暮らすことを希望するか」というものがあります。
その希望によってリハビリをどのようにするか、どこまでリハビリを病院でするか・・・などの計画を立ててくれます。
介護施設入居中に入院となった場合、本人にとっても家族にとっても元の施設に戻れるかどうか・・・という不安や心配があります。
施設によっても対応は異なりますが、グループホームに入居している母や義父の例をまとめてみたいと思います。
親の介護と向き合えば。 ライフスタイルブログ・テーマ
入院したら施設から退去しなければならないのか?
入院に伴って利用者や家族が契約を解除し退去することも可能ですが、現実的なことを考えると、退院後の居場所が必要ですから、入院即退去を希望する利用者や家族は少ないでしょう。
施設側からも入院したからといって、即退去を求められることはありません。
病状やその後の回復状況によって、施設との相談となることが多いです。
回復して元の生活に戻れる予測が立つのであれば、そのまま施設との契約を継続していき、退院後に戻るということになります。
義父の場合も母の場合も、入院中の主治医は「住み慣れた場所に戻って生活することが、何よりのリハビリになる」という考えでした。
どのくらいの期間の入院なら、施設の部屋を確保しておいてくれる?
施設入居時に交わした契約書には、「〇ヶ月入院で不在の場合は退去」と書かれていることが多いです。
が、実際には施設との相談で、必ずしもその期間を過ぎたからといって、即退去になるわけではありません。
入居の契約前に契約内容をしっかり確認しておくこと、入院となった場合の具体的な対応について施設側に聞いておくことも必要でしょう。
グループホームに入居している母の場合も義父の場合、入院のたびに病状や回復の目処を施設側に伝えると、「良くなって帰ってこられるのをお待ちしてます」との返答でした(今までの入院は10日〜3週間ほどが多かったです)。
ただしその場合、入院中で施設の部屋で暮らしていなくても、家賃など施設に支払う費用が発生します。
入院中に発生する施設の費用
入院中でも、介護施設の家賃や管理費などがかかります。
食費はかかりませんが、入院費用と施設費用とで二重に負担がかかることになります。
義父の施設の場合、食費は日割りで負担。
家賃、共益費、日用品費、娯楽費などは入院した月も発生しています。
入院中でも部屋を確保しておくのであれば、家賃などの費用が発生するのは致し方ありません。
退院後は元いた施設に必ず戻れるのか?
これは、病状と施設側の受け入れ態勢によって異なります。
グループホームの場合は、退院後に医療行為が必要でなければ戻ることが可能です。
グループホームには定期的に往診してくれる医師はいますが常駐ではないため、医療行為ができません。
そのため入居に際しても、「医療行為が必要でないこと(医師の処方による投薬は別)」が求められます。
医療体制が充実している施設であれば、医療行為が必要でも戻れる場合があります。
施設入居の際にその後の状況を想定するのは難しいことですが、持病があったり病弱であったりで入退院が予想される場合は、医療行為が必要であっても入居し続けられるかを確認することが必要だと思われます。
早い時期に考えておくべきこと、家族で共有すべきこと
退院後にどこで暮らすか・・・は、高齢者本人にとっても家族にとっても大きな問題です。
- 退院後にそのまま自宅や元いた施設に戻る。
- 別の病院や施設に転院してリハビリをした後、自宅や元いた施設に戻る。
- 自宅での生活が難しい場合は、施設への入居を考える。
等など、高齢者本人の病状、家族の状況などによって、考えなければならないことが様々あります。
病気やケガの心配だけでも大変なのに、多くのことを判断しなければならないのは大きな負担です。
親たちの介護や入院などをとおして、
- 高齢者本人が元気で意思表示できるうちに、どのような介護や医療を望むのかを聞いておくこと。
- どういう状況になったらどうするかを家族で共有しておくこと。
- 自分に医療や介護が必要になったときに何を望むのか、何を望まないのかを考えておくこと。
- 自分が望む医療や介護を家族に伝えておくこと。
が必要だと感じるようになりました。
まとめ
50代の不安と本音と夢 シニア日記ブログ・テーマ
母はグループホームに入居後、大腿骨骨折や気管支肺炎、誤嚥性肺炎などで度々入院しています。
その都度、無事に回復してグループホームへ戻ってますが、生活のレベルは入院前よりも下がり、施設にとっては介助や介護の負担が増えています。
義父は在宅介護開始から今までに、数回入院しました。
幸いにも毎回入院前とほぼ同じ生活レベル、行動レベルで退院することができていますが、今回はそのレベルが多少下がった状況での退院となるかもしれません。
主治医からの説明では、急性期の治療はほぼ終了とのこと。
今後は同じ病院内のリハビリ病棟に移るか、系列のリハビリ病院に移ってのリハビリをして、入院前の生活レベル程度に戻ってからの退院となるのが良いでしょうという話でした。
施設に状況を説明し、場合によっては以前よりもお世話をおかけするかもしれないということを伝えました。
「戻ってくることを待っています」と言ってくれることは、家族にとって心強くありがたいことですし、義父にとっても住み慣れた場所で穏やかに暮らせることが何よりだと思っています。
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