1月初旬から看取りの時期に入っていた母が、老衰で亡くなって1ヶ月以上になります。
亡くなる直前から今に至るまで、ずっと実家で父と生活し、様々な手続きや父の生活サポートを。

別ブログには、母の死後3週間ほど経ったころの、実家の片付けについて書きました。

【親の家の片付け】紙類の片付け・高齢者の家は量がハンパない!

こちらのブログでは、今後の父の生活について記します。

親の介護と向き合えば。 ライフスタイルブログ・テーマ


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父の生活に不安を覚える


90代の父は、年齢なりの体の衰えはあるものの、同年代の高齢者と比べると、若々しく見え、かかりつけ医で認知機能の検査しても、満点を取るほどしっかりとしていました。

懸念は目を患ってから、片方の視力が極端に低下し、距離感をつかむのが難しくなっていること。
そして過去の脳梗塞の後遺症で、バランスが取りにくくなっていたのが、加齢でさらにおぼつかなくなってきていること。

こういったことは私も妹たちも認識はしていましたが、母亡き後、父と一緒に生活をしていく中で顕著に感じられ、今後の生活に不安を覚えました。


父の訴え・一人暮らしはもう難しいと思う


母の死から2週間後、妹たち2人も実家に集まり、父を囲んで今後のことを話し合いました。

「これからどう暮らしたいと思ってる?」
私からの問いに、父の口から出てきた言葉は
「もう一人暮らしは難しいと思う」
でした。

この言葉にホッとしたのが、正直な気持ちです。
父の生活の様子を見ていて、同じように感じていたからです。

「まだ大丈夫」
そんな言葉が出てきたら、どう説得しようかと悩んでいましたから。

娘である私たち3人が提案したのは、末妹の家で暮らすか、施設で暮らすかという2つでした。

ゆっくりじっくり考えてほしいという気持ちはあったものの、一人暮らしが難しいと言っている父を置いて帰るわけにもいきません。
申し訳ないけれど・・・1週間という期限を切って考えてもらうことにしました。






父の覚悟と決断


娘の家なら安心ではあるよな・・・。
施設で暮らすには、覚悟が必要だよな・・・。

父の気持ちは揺れているようにみえましたが、話をした当日に90%は施設という決断をしていたようです。

そしてタイムリミットの日の朝、
「約束の日は今日だから、夕方ぐらいまでには返事をちょうだいね」と私が言った数分後に
「決めた!施設に決めた」と答えをくれました。


老いても親心で娘たちを包んでくれた父


父が施設を選んだのは、娘たちに負担をかけるわけにはいかない、という気持ちが大きかったからのようです。

末妹の家族と暮らせば安心だけれど、妹に負担がかかる。
そして私と次妹には、末妹に申し訳ないという心理的負担がかかる。
そんなことを話してくれました。

父の言葉から、私たちへの愛情と親心を感じました。
老いてもなお、親心で私たちを包んでくれた父。

施設入居の準備をしながら、一緒に暮らせる時間を大事にしようと心に決めました。






おわりに


数日後に、父は施設に入居します。

コロナ禍で面会は制限。
次にいつ会えるのか・・・。

父も私たちも同じ思いを抱えていますが、不安を感じながらの生活ではないことが救いです。
ゆったりとした気持ちで、父が生活できることを祈るばかりです。

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