母が亡くなる数週間前に、母と同じレビー小体型認知症と診断され、グループホームで生活することになりました。
同じ病気でも症状はそれぞれ。
父は記憶障害はほとんど出ていませんので、自宅にいたときと同様に電話のやり取りで会話をしています。
徐々に施設での生活に慣れてきているようで、少し安心していますが、一方で寂しさも感じています。
私は父とは遠距離で暮らしていますので、今までも頻繁に会えていたわけではありません。
さらにコロナ禍で、なかなか会えなくなっています。
父も施設の方々もコロナワクチンの接種が終わったそうですが、だからといってすぐに面会制限がなくなるわけではないようです。
電話で声を聞けるだけでもよしとしなければ、と思っていますが・・・。
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父へのお中元は今年からなしに
7月に入ってから、お中元をいただくことが何度かありました。
結婚以来、実家とも義実家ともお中元、お歳暮のやり取りを続けていました。
義父を呼び寄せて介護を始める数年前に、義父の申し出で義実家へは贈らなくなりましたが。
実家へは、母が施設入居になり父の一人暮らしが始まってからも、いつも父の好物を贈っていました。
お中元、お歳暮の時期だけでなく、美味しそうなものや父の好きなものを見つけるたびに。
それがこの夏からはなくなりました。
施設に送るわけにはいきませんからね。
施設入居前の父の覚悟と私の気持ち
やり取りがなくなったことよりも、父に好きなものを食べさせてあげられないことに、寂しさや申し訳なさを感じています。
父が施設入居の前に言った言葉。
「施設に入るには覚悟を決めないと」
父が言った「覚悟」とは、「自宅で自由に暮らしていたことができなくなる」という意味だと受け止めています。
食べ物のそのひとつ。
自宅で一人暮らしをしていたころは、食事の仕度が一番面倒で億劫だと言っていました。
とはいえ、そのときに食べたいものを選べるのも自宅暮らしのよさです。
施設では自分で準備をしなくても、食事が出てきます。
それはそれで楽なのでしょうけれど、食べたいものを選べないというデメリットもあります。
コロナ禍前なら、家族と外出して食事をしたり、面会の際に好物を持ち込むことも可能でしたが、現在ではそれもできず、いつまたできるようになるのかも見通しが立ちません。
それでも父が選んだ施設入居。
以前の記事にも書きましたが、母亡き後に父の今後の生活について希望を尋ねたときの返事は「もう一人暮らしは難しいと思う」というものでした。
おわりに
自分で施設入居を選択し、人が身近にいるという安心感を得たとはいえ、不自由さも感じているようです。
でも我慢強い父のこと。
不自由さに不満を言うわけでもなく、淡々と暮らしています。
その心中は想像することしかできませんが、娘たちに迷惑をかけるわけにはいかないという思いと、自由に会っておしゃべりしたい、美味しいものを一緒に食べたいなどという思いで、揺れているのではないかと思います。
遠く離れている私にできることは、まめに電話をして話し相手になること。
大好きなスポーツのこと、時事問題などに特に饒舌になる父です。
病気の進行に伴い、いずれは電話をかけることも、かかってきた電話に出ることも難しくなるでしょう。
そうなるまでの時間が、少しでも長いことを祈りたいです。
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