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遠距離に住む実家の母は、レビー小体型認知症と診断されています。
高齢の父がほぼ一人で在宅介護を続けてきました。

その母は2016年3月、認知症対応のグループホームに入居しました。
入居後の両親の様子を記します。


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グループホームでの母の様子


母がグループホームに入居してから2カ月。
父は毎日母のもとに通っています。

施設に慣れるまでは帰宅願望が出てくることもあるので、家族の面会が難しいケースもあると聞いていました。
幸いなことに、母は大きな帰宅願望が出てスタッフや家族を困らせるということはありませんでした。
それでも時々、
「体の調子もよくなったし、そろそろ家に帰れると思うの」などど言うことはありますが。

母の場合は、むしろ父や私たち家族の顔を見ることができる方が安定しているとスタッフに言われます。
そんなことも後押ししてか、父は母のもとへの日参しています。


「うなぎパイ」持参での面会


母のもとへ行くときに、父は何かしら母にお土産を持って行きます。
おせんべいであったり、ようかんであったり、ひと口サイズに切って塩水に浸けたりんごであったり。
母が家にいたときと同じように、二人でお茶を飲みながら食べているのでしょう。

先日私が一緒に行った日のお土産は、静岡・浜松のお菓子「うなぎパイ」でした。
「そこのスーパーで売っていたんだよ」と。



「うなぎパイ」に込められた夫婦の思い出


誰のお土産だったかは覚えていませんが、子どもの頃から「うなぎパイ」は家族でよく食べたものです。
全国のお土産ランキングでも上位にありますからね。

「浜名湖の方へ行くと、いつもおばあちゃん(母のこと)はこれを欲しがってね」と父。
旅行好きの両親でしたから、二人であちこち出かけていました。
きっと静岡の旅行では「うなぎパイ」をはさんで、夫婦の語らいがあったのだと思います。

母はもうそんなことは覚えてはいないでしょう。
それでも美味しそうに食べていました。


忘れたっていいじゃない


認知症のために母の記憶は少しずつ失われています。
でも何もわからなくなるわけではありません。

父との旅行の思い出のひとつひとつを思い出せなくても、母は父が話すことにニコニコしながらうなずいています。
覚えていなくたっていいじゃない。
忘れたっていいじゃない。
父と母が穏やかに会話しているのを見ると、そんなふうに思います。

二人の一緒に生きてきた足跡はしっかりと残っていますから。
私や妹たちが今ここにいるということが、まさにその足跡なのだと思います。
平らな道ばかりではなかったことは、私も知っています。
それでも二人を見ていると、いい歩みをしてきたのだろうなと思えます。

あぁ、いい夫婦だな。
そんな思いを抱きました。

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