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義母が亡くなった後、義父は4年余り一人暮らしをしていきました。
遠距離に住んでいたため見守りなどで気にはかけていたものの、急な体調不良から我が家で同居することになりました。

同居&介護生活が始まって1ヶ月半。
義父の状態に合わせて試行錯誤しながらの介護生活です。

今回は「付箋」を使うことで記憶の定着、予定の確認に役に立ったことを書きます。


ダイソー・付箋.jpg



言葉で説明しても記憶が定着しない


「明日は病院へ行くからね」
「今日の午後は買い物ね」

病気の後遺症で記憶力が低下している義父に予定を伝えても、時間が経てば忘れてしまいます。
同じことを何度も伝えるのは私にとってもストレスになります。


実家の母と過ごした日々から学んだことは、

  • 要介護者がストレスを感じなければ、介護者もラクになる。

  • 介護者のストレスを軽減できれば、要介護者にとってより良い介護を提供できる。

ということです。
義父との生活を始めるにあたり、まずこのことを忘れないようにしようと思いました。


【介護・見守り】カテゴリに母とのことを書いた記事がありますので、関心のある方はどうぞご覧ください。


文字を目で見て確認することで記憶の保持を助ける


義父に予定や大事な事柄を伝えるのにどうすれば伝わりやすいか、どうすれば少しでも記憶を保持できるか・・・を考えたとき、ヒントになったのは義父が以前の住まいで使っていたダイニングテーブルです。

義父の元を訪問すると、透明のテーブルクロスの下に予定や大事なことが書かれたメモがいつもはさまっていました。

通院の予定。
お寺さんへの連絡事項。
その時々で内容は変わっていましたが、「メモをする」ということを義父は習慣にしていたようです。

このことにヒントを得て、我が家でもメモに大事な事柄を書いて伝えることにしました。


丁寧な言葉、大きな文字、具体的な内容でメモする


使ったのはメモではなく付箋。
いつも座っているテーブルの目の前に予定などを書いて貼ってみました。
病院の検査の都合で食事の制限があるときにはその内容も。

  • 大きな字で。

  • 丁寧な言葉で。

  • 箇条書きではなく具体的な内容で。

義父に文字で伝えるのに心がけていることです。

「〇〇だから△△する」
これでも伝わりますが、文字にした場合にはきつめに感じます。
「〇〇だから△△してください」の方が病気を持つ身には柔らかく伝わると思いました。

付箋を貼った翌朝には、言葉で説明しながら「ここに書いておいたからね」と話しておきます。
ひと声かけることで、そして目の前にいつもメモがあることで、自分で何度も確認することが可能に。
これが義父の安心感につながります。


ダイソーの大きめの付箋が役に立つ


ダイソー・付箋.jpg

私が日ごろ使っている付箋の大きさは、1×n.5p、5×7.5p、7.5×7.5pの3種類です。
これでは義父へのメモには小さすぎます。

ダイソーで新たに買ってきたのは10×7.5p、12.5×7.5pと大きめのもの。
この大きさだと検査の手順などを説明するのにも書きやすいです。

ダイソー・付箋.jpg


「博士の愛した数式」


メモで義父に大事な事柄を伝えるときに思い出したのは、小川洋子さんの小説「博士の愛した数式」です。
寺尾聡さん、深津絵里さんで映画にもなりましたから、覚えている方も多いことでしょうね。

80分しか記憶が持たない元数学者と、その家に派遣された家政婦とその息子「ルート」との関わりを描いた小説です。
博士は事故で記憶が80分しか保持できず、大切なことはメモにして体中に貼り付けています。

義父のために付箋に書き込みをしながら、そんな博士の姿を思い出していました。



まとめ


遠距離介護、見守りで母と過ごした経験があるとはいえ、介護はそれぞれ相手によって違うもの。
経験が役に立つこともあれば、そうでないこともあります。

これからも試行錯誤は続きます。
パズルのようにあれこれ考えながら、ピタッと当てはまったときの嬉しさは格別なものです。
でも、病状が変化すればピタッとはまったパズルのピースが外れてしまうかもしれません。

そのときはまたそのとき。
気張らずに「できることしかできない」といった気持ちでやっていけたらいいなぁと思っています。

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