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実家の母が認知症対応のグループホームで生活するようになって、2年8ヶ月が経ちます。
先日父からの連絡で、入居当時からのホーム長さんが転勤になったということを知りました。

穏やかで優しいホーム長さん。
おとなしいイメージでしたので、当初父は頼りないんじゃないか・・・と感じていたようです。
もちろん頼りないどころか、どんな場面でも頼りがいのある方でした。

母の入居前から様々な場面でお世話になったホーム長さん。
当時書いた記事を読み返すと、私たち家族が感じていた不安や母への切ない思いもよみがえってきます。

過去記事を交えながら、在宅介護から施設介護へと移っていく様子やそのときの家族の思いなどについて書いていきます。
そろそろ施設介護へ移る必要があるのではないか・・・と逡巡している方の参考になれば嬉しいです。


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目次


 ・姉妹で老老介護を支える
 ・在宅介護・もう無理?まだできる?
 ・施設に介護をお願いした家族の思い
 ・離れて暮らしても介護は続く
 ・両親を支え続けるために必要なこと


姉妹で老老介護を支える


母が認知症であろうと診断されてからグループホームに入居するまでの期間は約2年です。
老夫婦2人暮らしでしたから、父がほぼ1人で介護をしてきました。
80代後半から90歳直前まで、父が頑張ってくれました。

そんな両親を支えるため離れて暮らしている私たち娘3人は、自分たちの生活の範囲内でできるだけ実家を訪問。

私は遠距離に住んでいますので、度々訪れることはなかなか難しい状況でしたが、訪問時には1週間前後滞在していました。
数日一緒に過ごすことで、両親が困っていることや不自由な思いをしていることなどの解決に当たるのが私の役目です。

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在宅介護・もう無理?まだできる?


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80代後半の父が母の介護を担っていましたから、体力面でも気力面でも限界が来るのは時間の問題です。
父は、妻の介護は自分の当然の役割と思いながら母に接してくれていました。

が、認知症という病気ゆえ、お互いに思うようにいかないことが時間の経過とともに増えていきました。
家族として一番辛かったのは、「もう無理!」という父の様子と「まだできる!」という父の思いを感じることです。

正直なところ、私たち娘の誰かが一緒に暮らすことができれば、母はまだ家にいることができるような状態でした。
それでもグループホーム入居を決めたのは、父が「自分の命を削っているように感じる」とSOSの言葉を発したからです。

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施設に介護をお願いした家族の思い


本人も家族も喜んで施設入居に至ったわけではありません。
母にとっては夫のいる安心な我が家から、他人だらけの不安な場所へという大きな環境の変化。
家族にとっては自分たちが介護できずに施設へ預けたという後ろめたさ。

みんなが大きな変化の中で様々な思いを抱えていました。
今となっては、すべて時間が解決してくれたと思えます。

が、当時はこれでよかったのか、家にいるよりも病状が進んでしまうのではないか、一緒に暮らすという選択はできなかったのか、もう無理だったのだから仕方ない・・・といった気持ちが行ったり来たり。

結局は「慣れる」ということには時間が必要だったのです。

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離れて暮らしても介護は続く


在宅介護から施設介護に移ったといっても、介護が終わったわけではありません。
季節ごとの衣類の入れ替えや、入院や通院が必要になった場合の付き添いなど、するべきことはたくさんあります。

施設介護に移ったことで得た一番大きなメリットは、父の睡眠時間の確保ができたことと父のストレスが軽減したことです。
父の健康を保つ上で、どうしても必要なことでした。
父にも父の人生がありますから。

ケアマネさんの尽力で、自宅から徒歩圏内のグループホームに入居できたおかげで、父は毎日母の元へ通うことができています。
今の父にとっては、母に会いに行くことで介護を継続。
そんな介護の形もあるのだと思います。

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両親を支え続けるために必要なこと


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私たち娘3人は在宅介護時と同様に、両親のサポートを続けています。
内容は時間の経過とともに変わり、気持ちの面でも変化が生じています。
それは両親から娘たちへの最後の教育、教えなのでしょう。

入居当時には要介護3だった母は、数度の大腿骨骨折を経て現在は要介護5。
認知症の症状も進んでいますが、調子の良いときには自分から話しかけてくれることもあります。

父、母、そして娘たち3人。
みな別々の場所で暮らしています。
両親を支えていくに当たって、一番大事にしているのは情報の共有です。

父からは母の介護に関することやグループホームでの様子、健康状態など、折に触れ連絡があります。
私たち3姉妹はそれぞれが実家を訪問したときに気づいたことや、お互いにやっておいてほしいことなどをLINEで共有しています。

情報を共有することで、誰が対応すべきなのか、どうやって解決すべきなのかが見えてきます。

誰もが両親の状態を把握できること。
在宅介護時からこの点を大事にしたおかげで、要介護度が進んでいっても介護の形態が変わっていっても、比較的スムーズに対応できていると感じています。

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