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実家は自宅から在来線と新幹線を乗り継いで4時間半〜5時間の距離にあります。
母は認知症対応のグループホームに入居中、父は一人暮らし。
すぐに行ける距離ではないので、実家近くに住む妹と、実家から1時間ほどに住む妹と3人で、「できる人ができる時にできることを」という合言葉で、協力し合って両親を支えてきました。
長女の私は遠距離かつ義父を在宅介護中、次女はフルタイムで出張の多い仕事に従事、三女は子育て真っ最中!
両親を支えるといっても、それぞれに事情を抱えています。
目次
ここ数年の実家訪問の変遷
母がグループホームに入居してからまもなく3年が経ちます。
現在要介護5で車椅子の生活です。
父がレビー小体型認知症の母を在宅で介護していたころは、1ヶ月半〜2ヶ月に1度の頻度で実家を訪れていました。
急な呼び出しと自分の予定との兼ね合いで、トンボ帰りで2往復したことも。
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母がグループホームに入居してからは、母の元を訪れるためと、一人暮らしになった父(要介護認定は非該当、自立です)の生活支援と見守りのために通っています。
母の入居後は安心感もあり、通う頻度が減ってきたのも事実です。
でも「たまにはお母さんのためじゃないときにもおいでよ」という父の言葉に、あぁ父自身が娘に来てほしいんだなと気づき、なるべく通うように心がけてきました。
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義父の在宅介護・見守りが生活の大部分に
昨春から義父を我が家に呼び寄せて、介護サービスを目一杯使いながら、在宅介護・見守りの生活をしています。
現在要介護1。
まだまだ自分でできることもありますが、認知症も患っているので常に見守りや声がけ、手助けが必要な状況です。
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在宅介護と遠距離介護・見守りの始まり
義父との生活が始まってすぐのゴールデンウィーク。
私は少しゆっくりと体を休めるつもりでした。
でも夫の考えは違います。
「こういうときだからこそ、1泊2日でもいいから実家へ行った方がいい。お父さんは娘を取られたような寂しい気持ちになっているだろうから」
父は昭和ひと桁世代。
嫁いだ娘が嫁ぎ先の親の世話をするのは当たり前、という考えを持っています。
それでも夫が言うような気持ちが無いわけではないでしょう。
「えーっ!遠いのに1泊2日?」という思いがありましたが、そのときは1泊2日で実家に行き、母の元を訪れて父と過ごしてきました。
それ以来、夫の予定とすり合わせて、2泊〜3泊で月に一度実家に通っています。
昨秋以降、義父がショートステイを利用するようになってからは、それに合わせて予定を入れるようになりました。
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つらいのは体だけじゃない!
50半ばを過ぎ60代が見えるようになってきて、体の衰えをひしひしと感じています。
16年ほどのスポーツクラブ通いで、体力には比較的自信がありました。
でも最近では、疲労からの回復力の遅れを感じています。
実家から帰るとダラダラの生活を経て、義父がショートステイから帰るころに、ようやくいつもの生活に戻るような状態です。
体力的にも気力的にもつらいですが、経済的にもつらいのが本音です。
新幹線での毎月の往復は、交通費だけでも「諭吉さま」が数枚飛んで行きます。
実家への交通費を「遠距離介護の交通費を心理的負担なく捻出する方法」という記事に書いたように捻出していますが、行く回数が増えてきたので、この方法だけでは足りなくなってきているのが現状です。
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それでも在宅介護と遠距離介護・見守りを続ける理由
ひと言で言えば、後悔したくないから。
親を見送った友人たちは皆、口々に言います。
「生きている間にしかできないんだよ」
「もっといろいろしてあげたかった」
「後悔のないようにね」
経験者の実感のこもった言葉だと感じています。
ことに急に親が亡くなった友人は、心の準備ができなかったと嘆いていました。
今親と過ごす時間は、そう遠くない先にある別れへの心の準備時間だとも思っています。
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まとめ
毎日義父と接していて、「なんで自分の親には同じことをしてあげられないんだろう」という理不尽さも正直なところ感じます。
義父は病気を抱えていて、実父は「自立」ということを差し引いても、90を超えた父のことを思うとやるせない気持ちにもなります。
私の近くに父が住んでくれたら、あれこれしてあげられるのに・・・とも思います。
父と妹たちと私とで、そのことについて話し合ったことはあります。
でも父の望みは、「健康面が大丈夫なら母のそばにいたい」というものです。
父の思いを尊重することが大事だということは理解しています。
その上でできることを3姉妹でやっていくしかないんだと、妹たちと何度も話しました。
割り切ること、諦めることも必要なんだと。
今私にできることは、健康に気をつけて両親の元へ通うこと。
元気でいなければ、3人の親たちを支えていくことはできませんから。
でもいつも思ういます。
「私たちが老いたときは一体誰が???」
私たち50代世代に介護が必要になるころは、子どもを当てにできる時代ではないですし、子ども世代は私たち以上に自分たちの生活で精一杯の世代でしょうから。
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