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父が施設に入居してもうすぐ1年。
コロナ禍で長く会えないこともありましたが、最近では時々面会に行っています。




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「我慢強い方」と言われた父


父は昔から弱音を吐いたり、愚痴をこぼしたり、といったことをあまりしない人でした。
母を在宅で介護していたころも、母の主治医から「我慢強い方ですね」と言われたほど。

反面、本音がわかりづらいので、それを聞き出すには随分と苦労したものです。
特に介護に関しては、父の気持ちを最優先にしたいと考えていたので、まずは希望を言ってもらい、方向性を示してもらわなくてはなりませんから。


前向きな性格の父


とはいえ、嬉しいことや楽しいことなど、前向きな発言はよくします。
後ろ向きな言葉より楽しげな言葉の方が、聞いている方の気持ちも明るくなりますね。

自宅で暮らしていたころも現在も、娘たちが父にすることに対して「ありがとう」という言葉が頻繁に出てきます。

素直な高齢者というのは、実の親であっても可愛らしく感じるものです。





精神的に老いてきた父


そんな父ですが、「老いたな」「弱ってきたな」と感じる言葉を口にすることがありました。

面会の帰り際、何度も口にする「また来てね」という言葉。
先日は一緒に行った息子がびっくりするほどでした。

「おじいちゃん、あんなこと言う人じゃなかったよね」
久しぶりに会う祖父の変化を、敏感に感じ取ったようです。

父がまだまだ元気で、自宅で暮らしていたころ。
母は施設にいましたが、入院の連絡があるたびに、新幹線に飛び乗って実家へ行ったものです。

そんなある日、「今度はお母さんのことではなく、いらっしゃいね」と言っていたことがありました。
要は「自分のために来てほしい」ということ。

初めて本音を漏らしたように感じました。
それが、父が精神面で老い始めてきたときだったのかもしれません。


身近に本音を言える人がいる


母が亡くなって1年近く経ったころ、大きな寂しさを感じている様子だということを、施設長さんから聞きました。

「〇〇がいなくなって、どうしていいかわからない」「寂しくて仕方がない」
そんなことを言ったそうです。

娘たちには決して言わない言葉。
信頼の置ける他人だからこそ言えたのかもしれません。

そして心の中にあった思いを吐き出したことで少し楽になったのか、落ち込んでいた様子から元気になってきたという施設からの報告もありました。





おわりに


長引くコロナ禍と配偶者との別れ。
90代の身には、さぞかしきついものでしょう。

「こんなに長く生きるとは思わなかったよ」
そんなことも言います。

年が年ですから、「老いた」というのはおかしな言い方かもしれません。
でも常に前向きな父を見てきましたから、どうしてもそう感じてしまうのです。

近々また面会に行く予定です。
待っていてくれる人がいるのは、私にとっても励みになること。

それにはまず、健康を保っていかないと。
先日は父に「60ばあさんなんだから、体に気をつけるんだよ」と軽口を叩かれてしまいましたから(まぁ失礼な!まだ50代です、あと数ヶ月だけ)。


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