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カテゴリ:ブックレビュー

「今日からだれでも片づけ上手。」(原田さよ著)を読んで


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片付け関連の本を読むのはいつ以来だろう・・・。
そんなことを考えながらこの本、原田さよさんの「今日からだれでも片づけ上手。モノ、迷い、重たい気持ちとサヨウナラ」を手にしました。

家事関連本との付き合いは、母の本棚にあった婦人之友社のものを高校生のころに数冊読んだのが始まりです。
その後一人暮らしの学生時代に、合理的な家事、効率的な家事の実践方法が記された町田貞子さん(明治44年生まれ)の「暮らし上手の家事ノート」を購入しました。

主婦になって数年は家事、家計、教育、社会問題などについて書かれている雑誌「婦人之友」を定期購読していました。
これらの本が私の家事のベースにあったように思います。

原田さよさんの「今日からだれでも片づけ上手。モノ、迷い、重たい気持ちとサヨウナラ」は私が久々に購入した片付け、整理収納などの家事関連本です。
まだ手に取ってない方の参考になればと思い、読んだ感想を書いてみました。


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この本を購入したきっかけ


50代の主婦が著者だから

同じ50代主婦として、共感できるものがあるのではないかと思ったことが大きな理由です。
というのも常日頃から50代というのは節目の年代だと感じていたからです。

私自身50歳を迎えたときにまず思ったことは、あとどれくらい今と同じような健康状態と体力とで過ごせるだろうか、ということです。
そう思ったときから、これからどう生きるのか、どう生きたいのかということを頻繁に考えるようになりました。

そんな私にとって、何かヒントになるようなものがこの本の中にあるように感じたのです。
その直感はハズレではありませんでした。

写真ではなく温かみのあるイラストに心惹かれたから

書店に並ぶ多くの整理収納・片付け関連の書籍を見ると、美しい写真にまず目が奪われます。
この本からは温かみのあるやさしいイラストが目に飛び込んできました。

私の主観ですが、この感覚が心地よく感じられたのも購入のきっかけとなりました。


写真が少なくイラストが多い


写真が多いとわかりやすく、イメージがしやすいと思います。
この本は写真の代わりにイラストが多用されています。

インパクトが少ないと感じた反面、読者それぞれの価値観やライフスタイルに応じて自由に想像できる良さがあると思いました。

写真だとそのままのイメージが固定されがちですが、イラストだと身近にあるものや手持ちのもので応用できないか、100円ショップのあの商品が使えないかなど、読者が自由にイメージできます。

「真似でなくていいんだよ」
「自由でいいんだよ」といったさよさんの声が聞こえてきそうな気がしました。

なお、写真は巻頭数ページにわたって掲載されています。
本文の中で【○ページ写真】と示されていますので、戻って確認することができます。


50代ならではの感覚に共感


著者のさよさんが50代になる今までをどのように生きてきたか、生活してきたかが記された部分は、自分の人生と重ね合わせて共感できたり、あぁ同じ思いを抱いてきた人がほかにもいるんだなぁとホッとできたり。

40代〜50代にかけての身体的な変化や体力、気力の衰えから来る葛藤は、実際に経験してきた身として手に取るように理解できました。

一気にやってしまおうという片付け本もありますが、疲れをためずに片付ける、次への糧にする片付け方をこの本では推奨(ときには踏ん張ることも必要と書いてありますが)しています。

一晩寝たら元気になれた若いころと違い、50代からは疲れをためてしまうと回復に時間がかかり却って非効率的になることも。
疲れがたまることで次へ進む気が失せ、片付けが嫌になるということをさよさんは経験から指摘しています。

片付けに限らず、同じような経験をしてきた50代は多いのではないでしょうか。
そんなときにはハードルを下げた片付け方を勧めてくれています。


片付けは生活の一部分


「どう生きたいのか」
「どんな暮らし方をしたいのか」
「どんな人生を送りたいのか」
これらは年代にかかわらず普遍的なテーマです。

片付けは自分自身の生き方を模索する一つの手段だと思います。
「片付け本を読んで片付けたら終わり」ではなく、毎日の生活の中で継続していくものです。
そしてそれは、ライフスタイルの変化や加齢に応じて変わっていくものだと思います。

「こうしなければいけない」という固定観念を外し、暮らしながらさらにより良い方法を見つけていく楽しみも味わいたいものです。


みんなちがって、みんないい


詩人の金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」という詩の中に、
「鈴と、小鳥と、それから私、
 みんなちがって、みんないい」
というフレーズがあります。

「今日からだれでも片づけ上手。」を読み終えたときに、真っ先に浮かんだのがこのフレーズです。
それぞれの家庭にはそれぞれの暮らしがあります。
家族の中でも一人ひとり考え方や価値観は異なります。
各家庭、それぞれの人に似合う片付け方があるはずです。

「どんなスタートでもいいんだよ」
「どこから手をつけてもいいんだよ」
「どんな方法でもいいんだよ」
「片付けには間違いはないのだから、失敗を恐れず始めてみましょうよ」
そんなさよさんのエールが聞こえてくるような読後感がありました。

どこから片付けてよいやら・・・
片付け始めたけれどこの先どうしたらいいだろうか・・・
そんなふうに迷っている方にお薦めの1冊です。

別ブログでは、違った観点からのレビューを書いています。
そちらもお読みいただけたら嬉しいです。
「今日からだれでも片づけ上手。」(原田さよ著)ブックレビュー|私も片づけ上手になりたいわ!

長くなりました。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

「今日からだれでも片づけ上手。」.JPG
【楽天】
今日からだれでも、片づけ上手。 [ 原田 さよ ]
今日からだれでも、片づけ上手。モノ、迷い、重たい気持ちとサヨウナラ【電子書籍】[ 原田 さよ ]


50代の思いが詰まった記事がたくさんあります。
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地曳いく子著「50歳、おしゃれ元年。」から学ぶ|50代ファッションを楽しむ心がまえ


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2013年に出版された本、地曳いく子著「50歳、おしゃれ元年。」を読みました。
ファッションエッセイとでも言いましょうか。
写真やイラストは一切ありませんが、一気に読めました。


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50代共通の思い


目次を見ているだけでも心に突き刺さる言葉、うんうんとうなずける言葉がいっぱいです。

辛口の表現に吹き出すことはあっても、不快に思うことはありませんでした。
むしろ気持ちいい!

50代になり、体型も顔のハリや色ツヤも急激に変化してきているのを感じています。
今までのファッションのままでは何となく似合わない。
著者の言葉を借りるなら【イケテナイ】。
じゃあ何を着たらいいの?と戸惑う50代は多いことでしょう。

スタイリストという仕事をしている著者でも、50代として同じようなことを感じていることに共感でき、またちょっと安心できました。


ブログ村テーマ
50代からのファッション

50代ファッション&コーデ


著者の言葉より


心に響いたいくつかの言葉をご紹介します。

  • 人生の折り返し地点をとうに過ぎている。

  • 自分の体型&顔の「経年変化」から目を背けない。

  • 50年間生きてきた分だけ年をとっている。

当たり前の言葉ですが、まずこのことをしっかりと自覚しなければ50代からのおしゃれを楽しむことはできなしでしょう。


  • 同じ色でも似あう色味が変わってきている

  • 「痩せていた35歳頃の自分」はただの幻想。

  • 張り切りすぎず、決めすぎず好印象でセンスのいい服。

  • 服装のルールは時代とともにある


ではどんな服を選んだらいいか・・・というときに指針になる言葉だと思います。


  • 今という時代の中でこの年齢になった自分を楽しみながら生き生きと生きるのが、若々しいということ。

  • 同じ格好だと恥ずかしいという固定観念に縛られて、毎日違う格好をする必要はない。

  • 同じスタイリングでも、自分に似合っていて素敵に見せるのならOK!

  • 気の進まないものや不得手なものを着る必要はない。自分が好きなものを着るのが一番。


50代からのファッションを楽しむ心がまえとなる言葉です。


  • 一生ものに縛られず、今素敵に見えるものを残す

  • 「痩せたときに着る」とはいったいいつのこと?

  • 過去の栄光、過ぎた日の美しい思い出の服や小物。

  • 体力、気力のある50代でクローゼットをリセットすべし!

  • いらないものを整理することは、50代以降の人生を幸せにすること。


似合わなくなった服を処分するときに参考にしたい言葉です。


電子書籍もおすすめします


本を増やしたくないのでデジタル版を購入しました。
気になる言葉にアンダーラインを引きながらの読書。

電子書籍の場合本を汚すことなくアンダーラインを引くことができ、引いた箇所を検索できるのが便利です。


楽天・電子書籍版⇒50歳、おしゃれ元年。【電子書籍】[ 地曳いく子 ]


まとめ


写真があるファッション誌は視覚的に理解できて色やスタイルがわかりやすいです。
この本は文字だけで写真やイラストがありません。

パッと視覚的にとらえることができない反面、画像イメージの先入観を持たずに自分なりの50代ファッションイメージを頭の中に膨らませながら読み進めることができました。

年齢なりに品よく清潔感のあるファッションを楽しみたいと思っています。

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ゆきの
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